若手鳶職人が妙技の数々
沼津鳶職組合が新年梯子乗り
沼津鳶職組合は七日、「新年梯子乗り」を市役所玄関前ピロティで行い、組合員三十五人が参加し、江戸時代からの伝統を誇る梯子乗りの技の数々を披露した。
新年を迎えた喜びのあいさつに加え、一年の無事を祈願しようと、昭和四十五年から毎年行う正月恒例の行事で、新春の風物詩として親しまれている。
市内の取引先を回りながら市役所に立ち寄り、市職員や来庁者らが見守る中、鳶口で支えられた二十一尺(約六・三㍍)の梯子に若手鳶職人が駆け上がり、バランスを保ちながら、木遣りに合わせて妙技を披露した。
梯子の先端に座って遠くを見渡す「遠見」や、背中だけでバランスを取る「背亀」から裏返っての「腹亀」に続く連携技などを披露し、最後に二人が梯子に上がって大技を繰り出した。
上の人が下の人の両足を抱えて同時に胸を反らす「谷覗き」、上の人が下の人の帯をつかんで吊り下げ、下の人が亀の泳ぎを見せる「釣り亀」などもあって、カメラや携帯電話で撮影する人の姿も。見物人は盛んな拍手を送っていた。
(沼朝平成25年1月8日(火)号)
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